2011/02/19

荒らす

僕の作った物には
表面を荒らした物が多い
普通
荒らすって悪い意味
でも違う
金属はとても強い素材
磨けば鏡面にまでなる
ただ強すぎると思うときも
そこでお手製の荒し鎚で荒らす
荒らすと表面は落ち着き
無機物なのに
有機物みたいに
荒らし方も
打つ目を飛ばせば
光る部分も作る事できるし
荒し鎚自体もすこし光沢の有る物も
表面処理をしながら
形を整える
これは金属でしかできないことで
かつ鍛金の真骨頂
日本以外では
あまり荒らすという事はされない
西洋の銀食器は
出来たときの光輝いた物が最高で
それをキープする為に
ひたすら手入れする
日本では
錆ていく様
傷つくことさえ
わび
としてそのものしか無いもの
だから
物が完成したときが一番ではなく
使い込んでいく中で
よくなっていく
だから
使って傷がついて
そんなの
関係無し
使ってもらいたい
だから荒らした表面に
傷さえ吸収し
味に変えていくから
















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